取扱い方法と手引き

芝刈りに費やす時間を減らし、ピッチの改善に集中することができます

芝刈りは時間のかかる作業です。これは多くのグラウンドキーパーにとって、サッカーフィールドの質を向上させるための他の作業を行う妨げとなっています。スポーツ用天然芝の専門家であるシメオン・リリェンベルグ氏の解決策はシンプルです。それはロボット芝刈機に作業を任せることです。これは多くのサッカークラブで、貴重な時間を大幅に節約できる方法となるでしょう。

「1 週間あたり 1 日分の作業を節減できます」

サッカーフィールドは、週に 3 回芝を刈ることも珍しくありません。これには多額の燃料費がかかり、作業時間も長くなります。使用する機械の種類によりますが、ピッチ 1 面の芝刈りに 2 ~ 3 時間はかかります。「この作業をプロ向け Automower™ に任せられるので、毎週約 1 日分の時間をピッチの改善作業に充てられるようになります」とシメオン・リリェンベルグ氏は指摘します。ここでは、ロボット芝刈機が芝刈り作業をしている間に、実施を検討すべき上位 3 つの作業について説明します。

エアレーション、エアレーション、そしてエアレーション

エアレーション(通気)はしすぎるということがありません。「むしろ多くのサッカークラブはピッチのエアレーションをしなさすぎです」とリリェンベルグ氏は言います。継続的なエアレーションはピッチの状態を改善します。土の中の空気量が増えるため、水も草の根も地中の奥深くまで到達できるようになります。根が長くなることでピッチの耐久性が高まり、頻繁な使用にも耐えられるようになります。「エアレーションをする間に、目に見える雑草を取り除いてピッチの他のエリアに広がらないようにすることもできます。今すぐ実施すれば、シーズンの後半に不必要で時間のかかる余分な作業をせずに済みます」

水分と散水を点検する

土壌の水分量を、できれば水分計を使用して測定します。最適な水分含有量は 20 ~ 25 %です。数値がこれを下回る場合は、ピッチが硬すぎます。散水量を増やすとよいでしょう。芝の良好な育生にもつながります。反対に、数値が上回る場合は、サッカーフィールドとしては柔らかすぎます。散水量を減らしたほうがよいでしょう。サッカーフィールドが柔らかすぎると耐磨耗性が低下し、表面が滑りやすいと選手が負傷するおそれが高まります。「時間に余裕があれば散水システムも点検し、必要に応じてスプリンクラーを調節して、水がピッチの隅々にまで行き渡るようにしてください。これは重要な作業ですが、忘れられがちです」

傷んだ部分はすぐ修復

第一に、傷んだ部分はすべて整備しましょう。やるだけの価値は十分にあります。自然修復力に任せていても、たいていは元に戻りません。第二に、傷んだ部分は直ちに修復しましょう。長く放置するほど、芝の回復に時間がかかります。リリェンベルグ氏は、緩んだディボット(芝穴)を軽く元に戻すだけではだめであること、およびその理由を説明しています。「ディボットを元に戻すときは、必ず地面にしっかりと押し込んで、芝が乾燥する原因となるエアポケットができないようにしてください」

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シメオン・リリェンベルグ氏について
  • 居住地と家族構成:スウェーデンのゴセンバーグの北東にあるノッセブロの小さな町。妻と 2 人の子供。
  • 学歴:スコットランドのセントアンドリュース大学の芝草管理科。
  • 職業:スポーツ用天然芝の専門家。
  • 特別に任命されている職務:リリェンベルグ氏は、スウェーデンの国立サッカースタジアムであるフレンズアリーナでヘッドグラウンドキーパーとして働いています。また、スウェーデンサッカー協会のピッチコンサルタントでもあり、スウェーデンの最上位のサッカーリーグで使用されるピッチの調査と承認を行っています。
  • お気に入りのサッカーチーム:トッテナムホットスパー FC(イギリス、ロンドン)。
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