取扱い方法と手引き

追いまきで芝生を修復する方法

除草剤が効かず、芝生の枯れた部分が広がってくると、もう庭は元通りにならないのではないかと思いがちです。しかし、まだ望みはあります。芝生の修復はいつでも始めることができます。

開始する前に
種まきか芝生ブロックか?芝生の損傷部分の大きさを確認して、新しく種をまくか新しい芝生ブロックか、どちらのタイプで修復を行うべきかを決定します。損傷が 40 %未満の場合は、種まきで十分です。

なぜ修復するのか?芝生が損傷した原因を究明します。これは新しい種を選択するために重要です。修復時の他の決定に影響を与えることもあります。


作業量を見積もります。作業開始前に、作業量を計算します。エアレーターをレンタルする必要はあるか?
スプレッダーを使用するか?作業の一部を専門業者に依頼するか?


新しい種を加えて芝生を修復するのと、新しい芝生で一からやり直すのでは、雲泥の差があります。芝生の40%以上が傷んでいる場合は後者になりますが、芝生の損傷や雑草で覆われている割合が 40 %未満の場合は、既存の芝生に種を追加する追いまきで十分です。この記事では、追いまきによる芝生を修復を取り上げます。

ハスクバーナのコマーシャル・ローン&ガーデン部門のエキスパート、ヤン・カールソンがご説明します。1 つアドバイスをするなら、土壌検査を行うことです。土のサンプルを取って試験機関に送り、検査してもらうのです。多くの一般家庭の方はこの検査を知らないため、もしくはコストがかかるため、この手順を飛ばしてしまいます。しかし実際のところ、まず土壌検査を行ってから修復を始めることは、確実な投資です。

「土壌を分析しなければ、改善が必要な部分を知ることはできません。結果を得ることなく、何度も施肥を行うことになるかもしれません。土壌検査により、何をするべきか、何をするべきでないかが分かり、コスト効率の高いアクションプランが実現します」とカールソン氏は説明します。

土壌検査の方法は場所によって異なりますが、一般的に、民間の試験機関で行われています。試験機関は、修復作業を進める上で役に立つ詳細な手順を提供してくれます。

1.修復時期の決定

修復のシーズンは居住地によって異なりますが、種が発芽して成長するのに十分な地面の温度であるかを確認することが重要です。地表の温度が 10°C 以上でなければなりません。「1 つのルールは、季節の最初の変わり目まで待つことです。芝生が緑に変わると、成長が始まったことがわかります」とカールソン氏は説明します。

2.芝生の損傷の理由を特定する

芝生がなぜ損傷したかを解明すれば、その知識を生かして、修復時に正しい判断を下せます。たとえば、樹木の成長によって芝生が日陰になり、水や栄養が不足したのであれば、日陰に強い品種の芝を選ぶ必要があります。また、日光と雨をより多く取り込めるように、木の枝の一部を剪定することも必要かもしれません。

Grass

「芝生を見るだけである程度状態はわかりますが、適切な土壌検査を行うことをぜひお勧めします」とカールソン氏は話します。

3.雑草やサッチを取り除く

雑草(特に多年草)を手で取り除くか、除草剤を使用して実際の修復を開始します。これにより、他の雑草が新しい芝と競合するのを防ぎます。除草剤を使用する場合は、必ずラベルに記載されている内容を読み、指示に従ってください。ほとんどの除草剤は 7 日ほどで種をまくことができますが、一部の除草剤は発芽を 3 ~ 6 週間発芽させないものもあります。

芝土の小さな塊を掘り起こして、サッチを管理する必要があるかどうかを確認します。スポンジ状の層をつぶして厚さが3/4インチ(約2センチ)を超えたときが芝生をサッチングするタイミングです。芝生が 300 平方メートルより大きい場合は、パワーレーキかスカリファイヤの使用をお勧めします。これより小さい芝生の場合は、レーキを使用して手動でサッチングをします。

4.土壌の準備

スカリファイヤ付き垂直芝刈機は、サッチの除去に使用する以外に、新しい種のための苗床を準備することもできます。土の表面を約 0.3㎝ から 1.3cm 削るように設定されているタインで芝生全体を鋤いて、大きな塊をならします。土を準備するもう一つの方法は、広い範囲の土に空気を含ませることです。この方法を選択した場合、土に完全に空気を送り込むには、芝生全体で 3~5 回この作業を行う必要があります。

ただし、上記の両方を実行することで、最適な結果を得られます。エアレーション後に垂直に芝刈りを行います。これにより、種子や新たに発芽した苗への水の供給が大幅に改善されます。

「土壌の密度が高すぎること、地面が硬すぎることは、土地の所有者が抱えるよくある問題です。これにより、水や酸素が芝の根に届きずらくなり、成長不良の原因となります。エアレーターが土壌に空気と水の通り道を作り、スカリファイヤ付き垂直芝刈機が草本を裂くことで、より多くの植物とより豊かな芝生の庭を実現できます。」

5.芝生への水まき

芝生には正しい水まきが不可欠です。芝の種の発芽期と苗の根には水が必要です。地面をびしょ濡れにする必要はありませんが、土を湿らせておく必要があります。芝生が乾燥し、降雨の確率が低い場合は、種をまく数日前に、1 日 1 ~ 2 時間、スプリンクラーを作動させて土に水を溜めるようにします。

「芝生に均等に水を与えることは非常に重要です。芝生に水を与えて、地面の温度が適切であれば、成功までもう一息です」とカールソン氏は話します。

6.肥料を使用する

施肥は新しい種と苗の成長を促進します。これは種まきの前に行う必要があります。スローリリースの窒素肥料を使用します。土壌検査を行えば、芝生に追加のリンおよびカリウムが必要かどうかも分かります。

Tractor YTH with spreader

7.種

芝生が比較的良い状態の場合は、過去に使った種の組合せを使用できます。土壌検査を行うことで、どの種を使用すれば良いかが分かります。

種は手でまくことができますが、種が均等に広がるようにするには、スプレッダーを使用するのが最善の方法です。

「一部のスプレッダーはお使いのスカリファイヤに取り付けられます。遠心式スプレッダーをお勧めします」と カールソン氏 は付け加えます。

8.楽しむ

「新しく修復された芝生を楽しむ前に、養生をする必要はありません。追いまきが終わったらすぐに芝生を使えます。通常どおりに芝刈りも行うことができます」と カールソン氏は説明します。