ソーチェンの目立て方法
切れ味の悪いチェンは、燃料消費量の増加と過剰な摩耗につながります。これは、チェンの目立てを定期的に正しく行うことで防止できます。チェンソーの目立てについて知っておくべきことのすべてを、ここでご紹介します。
目立てに必要なもの
チェンを鋭利な状態に維持するには、次のようなチェンソーの目立てツールが必要です。
- 丸やすり
- 平やすり
- 目立てゲージ
- 目立てクランプ
丸やすりとゲージは、チェンタイプによって異なります。ご注意ください。

目立て角度
次の角度に従って、刃の目立てを行う必要があります。
- 上刃目立て角度
- 横刃目立て角度
- 上刃切削角度
- デプスゲージの設定
角度は、お使いのチェンの種類によって異なります。カッターの正しい角度を回復させるための良い方法は、目立てゲージを使用することです。目立てゲージを使用する場合は、良い刃を作るためにさまざまな角度を考慮する必要がありません。手順に従うだけで、刃を正しい角度に仕上げることができます。

目立ての頻度
切れ味を悪くするような物(石や土など)に当たらないようにしていても、時間の経過とともにソーチェンの鋭利さは損なわれます。チェンが鈍くなるのです。チェンが石に当たると使用できなくなるため、すぐに目立てを行う必要があります。チェンソーを日常的に使用している場合は、燃料補給のたびにチェンの目立てを行うのが適切です。目立ては、長時間経過してから行うよりも、少しずつ頻繁に行う方が楽です。また、精度も向上し、より効果的に作業できます。
チェンの目立ての方法
最高の目立てとなるように、ハスクバーナの目立てゲージの使用をお勧めします。やすりで削る部分はできるだけ少なくしてください。
まず、最も短いカッターを探します。最も短いカッターの長さに合わせて、すべてのカッターの目立てを行う必要があります。
- 目立てゲージをチェンに配置します。目立てゲージの矢印がチェンの回転方向(バーの先端方向)を指している必要があります。ゲージがチェンにしっかりとはまっていることを確認します。

- 丸やすりを使用します。やすりを目立てゲージのローラーに対して 90° の角度で置きます。両手で目立てします。両方のローラーにヤスリが触れている必要があります。手前からスムーズに押し出して刃を目立てします。
- このようにして、刃をそれぞれ目立てします。すべての刃が鋭くなるまで、各刃を目立てする必要があります。すべての刃を同じ長さにすることが重要です。

- 片側のすべての刃の目立てを終えたら、目立てクランプを緩めて、反対向きにしてガイドバーを目立てクランプに取り付けます。反対方向から同じように刃を目立てます。

森林での目立て
現場で目立てを行うときに役立つツールは、目立てクランプです。これを根株または丸太に取り付け、通常のクランプのようにガイドバーを固定します。目立て手順に従って目立てします。

正しいデプスゲージの設定方法
デプスゲージの設定で、木を切断する深さが決まります。デプスゲージの設定が低すぎると、刃によって削られる木材の量はごく少量になります。
デプスゲージの設定が高すぎると、刃が木材に深く食い込みます。その結果、切削の動きが激しくなり、振動が大きくなります。また、キックバックの危険性が高まり、チェンソーに不要な力がかかる可能性があります。
通常の摩耗の場合は、チェンの目立てのおよそ 3~5 回に 1 回の割合でデプスゲージを点検します。摩耗が激しい場合は、点検頻度を増やしてください。デプスゲージツールと平やすりを使用して確認し、正しい高さに設定します。ゲージに刻印されている「Soft」と「Hard」の文字は、それぞれ軟木(針葉樹)と凍結材または硬木(落葉樹)を表します。
チェンを交換するタイミング
刃の最も長い部分が 4 mm 未満になった場合、または亀裂が見つかった場合は、チェンソーチェンの交換時期です。