読みものとヒント

ハスクバーナチェンソー - 1959 年以来お客様の声に支えられています

林業のプロフェッショナルのリアルな需要に応えようという情熱が、世界最高の最も革新的なチェンソー開発の原動力となっています。

Husqvarna 90 – 1959 年に発売されたハスクバーナ初のチェンソー

Chainsaw 90

このソーの開発時に製品エンジニアに課せられた要件の 1 つは、騒音レベルを大幅に低減することでした。製造部門は、当時のマフラーは「複雑すぎる」と考えていました。そこで製品エンジニアは、ハスクバーナのオートバイやモペッドのフレームを製造するフレーム工場に出向きました。バイクのパイプを曲げるスキルから、新設計のマフラーが生まれました。1959 年 11 月、競合他社と比較して騒音レベルを半分に抑えたチェンソー、Husqvarna 90 が発表されました。

Husqvarna 65 を 1966 年 2 月に発売

65

Husqvarna 65 の最初のプロトタイプは重すぎました。当時のエンジニアは「このままでは製品化できない」と主張しました。彼らはチェンソーの改善に取り組み、重心をハンドル寄りに移動することでバーの軽量化に成功しました。このチェンソーは、利便性の面だけではなく、出力と信頼性の面でも画期的な製品でした。試用後、あるカナダの販売店は感激して、「これまでのチェンソーブランドはもういい。これからは、森林をオレンジ一色にしよう!」と声を上げました。

Husqvarna 180 – 1969 年、ハスクバーナ市郊外で開催されたエルミア見本市で発表

180

1969 年、ハスクバーナの製品エンジニアは、林業業界の大規模展示会であるエルミア見本市で発表するチェンソー新製品の試運転を重ねていました。展示会までの期間は 1 年でした。他のプロジェクトをひとまず中断し、利用できるリソースをすべてチェンソー開発に投入して、安全性と利便性を追求しました。製品エンジニアはクリスマスや新年も開発に当たり、予定どおり完成にこぎつけました。Husqvarna 180 は大成功を収め、北米への輸出に弾みを付けました。一方、制振システムも高く評価され、設計部門長はダンディー大学で開催された振動障害関連会議に招待され、講演を行いました。

Husqvarna 162 – 1975 年、スウェーデンとフィンランドで発売

Chainsaw 162

静音、軽量で、制振性能に優れたチェンソーで成功したことを受けて、ハスクバーナエンジニアの重点領域は安全性に移行しました。チェンソーの使用には危険が伴い、林業家が重傷を負うことも少なくありませんでした。この状況に対処すべく、Husqvarna 162 が開発されました。部品数を減らし、電子点火システムを採用しただけでなく、特に自動チェンブレーキを搭載した点において画期的な、近代的なチェンソーでした。革新的な製品の登場により、事故が大幅に減りました。ハスクバーナの工場には、実際に、新しいチェンソーが命を救ったと、林業会社から感謝状が寄せられました。

Husqvarna 133 – 1981 年発売

Chainsaw 133

初代の Husqvarna 90 から現在の 572 XP® まで、ハスクバーナは、半世紀にわたってさまざまな数字を組み合わせてチェンソー名に採用してきました。製品名の数字には、独自の意味が込められていることもあります。1981 年の発売以降、Husqvarna 133 は日本で高い人気を誇っています。Husqvarna 444 や製品名に数字の 4 が入った他のチェンソーを上回る人気を博しています。アジアの多くの国では、伝統的に数字の 3 は愛と関連付けられており、数字の 4 は死を連想させます。でも心配は不要です。ハスクバーナのチェンソーは安全性に優れています。一方、ヨーロッパ北部の林業従事者には、チェンソーの加熱ハンドルが愛用されています。

Husqvarna 50 Rancher – 1982 年発売、初のオールラウンド製品

Chainsaw 50 year

土地所有者は、信頼性に優れたシンプルで頑丈なチェンソーを求めています。ハスクバーナは、この要望に 50 Rancher で応えました。オールラウンド仕様で製造された初のハスクバーナチェンソーは、米国の農家や森林所有者から高く支持されました。製品名の Rancher は広く認知され、多くの来店者は、ハスクバーナ製品とは知らずに Rancher チェンソーを求めました。この製品には現在までに数々の改善が追加され、現在も 55 Rancher として生産されています。Husqvarna 55 Rancher にはこうした背景があるのです。

Husqvarna 154 – 1983 年発売

154

154 の発売により、ハスクバーナのプロ仕様チェンソーラインアップは完成しました。この製品は、スウェーデンで開催されたハスクバーナのグローバルセールスカンファレンスで発表されました。製品断面が展示されたため、参加者は技術面の細部と革新をつぶさに見ることができました。半分になったチェンソーは好評を博したため、同様の展示が世界各地で採用され、売上増に貢献しました。カナダ、ロシア、チェコスロバキア、英国などの国で、注文が急増しました。半分にすることで収入が倍になることもあるのです。

Husqvarna 262 XP® – 1989 年発売、エアインジェクションを採用した初の製品

Chainsaw 262XP

ハスクバーナは、これまでに世界伐木選手権で数々の栄誉を受けてきました。同コンテストは 2 年に一度開催され、約 30 か国から個人参加者や国の代表チームが集まります。コンテストには伐倒、チェン着脱、丸太合わせ輪切り、接地丸太輪切り、枝払いの 5 競技があります。ハスクバーナは各クラスで 7 回、金メダルを獲得しています。上の写真は、Husqvarna 262 XP® です。この製品は、ルーマニアの Vasile Babata 氏が 1994 年世界伐木選手権優勝時に使用したものです。

Husqvarna 394 XP® – 1991 年発売

Chainsaw 394XP

Husqvarna 394 XP® シリーズは、米国とニュージーランドでの同時発売に向けて、出荷が予定されていました。スケジュールは極めて厳しく、チェンソーの準備が整ったのは土曜の午前。工場のゲートは閉まり、輸送手段はありませんでした。しかし、待機していたタクシーになんとか積み込み、チェンソーを予定どおりに仕向先に届けることができました。この同時発売は成功を収めました。ハスクバーナは、1960 年代後半から輸出市場において好調を維持しています。現在、全製品の 95 %が輸出されており、世界約 100 か国に 18,000 の販売店があります。

Husqvarna 335XPT – 1997 年発売、初のアーボリスト専用ソー

335XPT

ハスクバーナのプロ向けチェンソーの中でも特に高く評価されている最もコンパクトな製品です。Husqvarna 335XPT は、都市、庭園、開発中の地域や住宅地の樹木保全用に特別に開発された初のチェンソーです。アーボリストの仕事の 1 つは、樹木を安全に、美しく、健全に維持することです。コンパクトなエンジンを搭載し、極めて軽量なため、ハスクバーナのアーボリスト用チェンソーは世界各地の樹木保全従事者に信頼されています。

Husqvarna 346XPG – 1999 年発売、スナップ式ロック装備のシリンダーカバーを採用した初のチェンソー

Chainsaw 346XP

Husqvarna 346 は 1999 年春に市場に登場しました。このチェンソーは、効率の高さと低振動により高い人気を獲得しました。2001 年には、TrioBrake(トリオブレーキ)™ 装備の 346XPG が発売されました。TrioBrake(トリオブレーキ)™ は、右手でチェンブレーキを操作できるため、負傷の危険性が低減され、人間工学的に優れた作業姿勢を維持できます。内蔵の制振システムやイナーシャ作動のチェンブレーキと同様、TrioBrake(トリオブレーキ)™ はハスクバーナ発の新たな業界標準となる可能性を秘めています。

Husqvarna 575 XP® - 2005 年に登場した、X-Torq を搭載したハスクバーナ初のプロ使用チェンソー

1920 年代以降、排出ガスを大幅に低減する 2 ストローク燃焼エンジンを実現する「エアヘッド」や「層状掃気」と呼ばれる理論が知られていました。しかし、技術的に複雑なものであったため、誰も真剣に取り組むことはありませんでした。数年にわたる熱心な取り組みとさまざまな条件下でのユーザーとの実地試験を経て、ハスクバーナのエンジンラボは、80 年にも及ぶ知識に基づいて X-Torq エンジンの開発に成功し、特許をいくつか取得しました。X-Torq エンジンを搭載した世界初のプロ仕様チェンソーは 2005 年の発売以降、2 ストロークエンジン製品の業界標準となりました。

Chainsaw 575XP

Husqvarna 576 XP® - 「自動エンジン調整の登場」2008 年登場

自動車産業では、さまざまな温度、湿度、高度の条件に合わせてエンジンを調整する必要性は長い間すっかり忘れられていましたが、ようやく手持ち式装置の出番がやってきました。575 XP から 576 XP への移行に伴い、キャブレタの自動調整機能である AutoTune が導入され、キャブレタを手動で設定する必要がなくなりました。これまで、作業者はエンジン出力を最大限に高めるために、時折小さなドライバーを使ってキャブレタニードル調整をやらなければならなかったが、AutoTune 搭載の最新ハスクバーナにシフトして、その作業ができなくて残念だと思う作業者はほとんどいないでしょう。

Chainsaw 576 XP

Husqvarna 572 XP® – 2017 年に登場した、次世代型の伝説的チェンソー

Chainsaw 572 XP Campaign image - Canada

The Husqvarna 572 XP® は、非常に過酷な作業であっても対応できるようにゼロから設計されました。強度が高く、比較的軽量で、そのサイズからは考えられない優れた操縦性を備えています。卓越した鋸断性能、優れた冷却能力、最先端の空気ろ過システムにより、日々の作業に求められる最高の生産性、信頼性、耐久性が実現されました。新しいエンジン設計により、過酷な作業でも幅広い回転数域でエンジンの最高性能を発揮できるようになりました。Husqvarna 572 XP® チェンソーは、前モデルにあたる 372 XP® と比較して切断能力を 12 %向上し、長いガイドバーも備え、過酷な使用にも適しています。このチェンソーの発売に伴って、H チームアンバサダーの Andy Campbell 氏が世界各地を旅して過酷な条件下で作業を行うプロフェッショナルと出会い、天候、汚れ、高度といったさまざまな課題に直面する中で、Husqvarna 572 XP® がどのように機能しているかについてのインサイトを得る一連の映像も作成されました。

ハスクバーナの製品の耐久性

Husqvarna T540i XP® および 540i XP® – 2020 年、世界中のアーボリストにとってのゲームチェンジャーが登場

Main hero campaign image - Jo holding up saw in tree - cheering

2020 年、ハスクバーナは、40 cc のガソリン駆動チェンソーと同等の性能を有するバッテリー式チェンソーを発売しました。これは世界中の多くのアーボリストや樹木保全のプロにとってゲームチェンジャーとなるものでした。ハスクバーナは、出力、精度、操縦性、ゼロエミッションを重視して、クライミングアーボリストや地上作業員が日々の作業で実際に直面する課題に対応できるチェンソーを開発することで、ハスクバーナにとってユーザーがいかに大切な存在であるかを再び示しました。Husqvarna T540i XP® は、理想的なツリークライミングソーであり、その兄弟機である Husqvarna 540i XP® は地上での作業やバケットから素早い切断を行うのに最適です。 

#WEAREBATTERYPOWER

Husqvarna T542i XP® および 542i XP® – 2023 年、世界初のクラッチ付きバッテリーチェンソーが登場

T542i XP Hero image Kick start energy

2023 年、ハスクバーナは世界初となるクラッチ付きのバッテリーチェンソーを発売しました。バッテリーチェンソー T540i XP® および 540i XP® から派生した Husqvarna T542i XP® と、その兄弟機であるリヤハンドルチェンソー 542i XP® には遠心クラッチが追加されました。「なぜ?」と思われるかもしれません。エンジン式チェンソーの一般的な部分である遠心クラッチを追加して、バッテリーチェンソーのすべての利点と組み合わせることで、木の上でチェーンソーを使用する際に始動させやすくなり、作業をスムーズに進められるようになります。アーボリストや樹木のプロの日々の作業をより快適で楽しめるものにするだけでなく、エンジン式チェーンソーに慣れた作業者にも、現在使用しているものと同じ典型的な特徴を感じてもらえるようになっています。ハスクバーナの DNA にはイノベーションがあることを再び証明しました。

1959 年に発売されたハスクバーナ チェンソーの第一号には、黒とオレンジの色が採用されていました。それ以降、ハスクバーナ製品にはオレンジ色が採用されてきました。ハスクバーナは、プロフェッショナルの林業従事者や樹木保全作業者の需要に応えてきました。その結果、世界最高のチェンソーのラインアップを取り揃えていると自信を持っています。今後数十年でハスクバーナチェンソーはどうなっていくのでしょうか?その答えは、お客様がご存知です。
ただ 1 つ確実なのは、製品の色は今後も変わらないことです。