前田氏は父親が経営する(有)前田林業に所属し、経営学と現場技術の両方を持ち合わせる。2010年から今回まで4度のWLC(World Logging Championship=世界伐木チャンピオンシップ)出場経験を持つ。JLC(Japan Logging Championship=日本伐木チャンピオンシップ)では2大会連続の総合優勝を勝ち取り、林野庁長官賞も2度受賞したことでチェンソーの技術の高さは全国に認知され、講師としても各地で活躍している。
彼の会社は全てのチェンソーがHusqvarnaであり、はじめて使ったチェンソーはHusqvarna288XPという彼は現在も576XPをレギュラーサイズとして使用している。
2012年から林業新規就労者のチェンソー技能講師も勤め、講習では林業の魅力を受講者に伝えてきた。2010年から森林・林業・環境機械展示実演会でWLCデモンストレーションを通し、全国の林業従事者にWLCを通した安全な林業のPRを続けている。今年5月に青森県で開催されたJLCでは総合優勝のほかに種目別でもソーチェン着脱・接地丸太輪切りで金メダルに輝いた実力派。繊細で研究熱心であり、チェンソーの全分解も自分で行う。9月にポーランドで行われるWLCでは日本人初のメダル獲得を 狙う。